原付の思い出
今週のお題「わたしと乗り物」
先日ドライブについてブログに載せたことがある。
その時に車の事だけでなく、原付の事についても少しふれた。
社会人となった今では移動手段は専ら車である。
しかし学生時代は原付を乗って移動することがほとんどだった。
免許取り立ての当時は車に乗ることがまだ慣れてなくて運転するのが苦痛だった。
車間距離を取るだけ開ければいいのかもわからなかったし道路の幅を気をつけて運転するというのが自分の神経をすり減らしてるよとても辛かった。
しかし原付は、自転車の延長と考えるとすぐに慣れて乗ることができた。
それからは学校に行くための駅に向かう時も、バイトに行く時も出かける時もほとんど原付だった。
原付は車に比べてスピードを出すことができないが当時は自転車以上の速さを出すことができるという事実に感動を覚えていた。
ハンドルをひねるだけでブーンとスピードを出して目的地までスイスイ行ける。
自転車しか乗った事ない自分にとっては、魔法の飲み物といっても過言ではないほどありがたい乗り物だった。
「もう車なんて乗らないで、原付で一生過ごしてやる」
そう言えるほど原付にぞっこんだった。
春先に原付を乗ると涼やかな風が体を通り抜けていく感覚がとてもきもちよかった。
ずっとこのまま走っていたいと思えるほど心地よいひとときだった。
しかし春が過ぎて夏になってくると状況が変わってくる。
夏場は走っているときには一旦止まると灼熱の太陽が自分の体を照り付けてくるので、一瞬にして汗が滝のように出てしまう。
夏場の信号は自分の機嫌が左右されるターニングポイントと言っても過言ではないと当時は思っていた。
秋になれば涼しさが出てきて春のように心地よい風とともに運転を楽しむことができた。
しかもそれもつかの間そこに冬の到来夜になったら冷たい風を体に行きながら頑張って運転をしていた。
コートを着てても小さな網目から風が入り込んでくるかのような冷たさを味わった。
それでもあまり風邪をひかなかったのは冷たさを感じることによって鍛えられたといってもいいのかもしれない。
外の雰囲気を直に味わえるのが原付の良いところだと自分は思っている。
今は車に頼りきりだがまた原付を購入してツーリングを楽しむのも良いのかもしれない。