走ってみたら翌日、地味なダメージになっていた。
昨日日課の散歩に行こうと、トレーニングウェアを着込んで夜中外に繰り出していたが、まぁ北風の寒いこと寒いこと。
風邪をひくんじゃないかと言う位に冷たかった。
早歩きでがんばって体を暖かくしようとしてみたがなかなか思うように暖まらない。
どうしたものかと考えたときに
「もっと激しく動けば早くあったまるんじゃね?」
と言うことで早歩きからジョギングへと変更することにした。
自分は昔から走ることが大嫌いで、小学校時代のマラソン大会も、中学校時代の体力測定でもビリから2番目か3番目といった具合だった。
走ると横っ腹が痛くなって嫌だ。
遅くてかっこ悪いから恥ずかしい。
そう行った気持ちがいつまでも残っていたので、大人になっても走ることに対して苦手式を持っていた。
しかし、今回は大会でもなければ、何かを測定するためのテストでもない。
ただ単純に自分の体が寒さでやばいので、自己防衛のために走ると決めた。
試しに走ってみると、
「お!意外に走れる!」
以前までの苦手意識が嘘だったように、足がスイスイ動いていく。
横っ腹も痛くならない。
無理のないスピードで走っていくうちに、だんだんと体があったまってきた。
そこからスピードダウンしていつもの散歩へと戻っていた。
「いや〜冬の散歩向けライフハック見つけちゃったな〜」
とウキウキ気分だった。
しかし次の日、朝起きて出勤しようと靴を履くと、
「あれ?痛いぞ…」
左足の親指が痛い。
激痛というほどではないが、圧がかかると痛い。
そう、昨日のジョギングのダメージが出てきてしまったのだ。
確かに準備運動もなく、思いつきで走り出したし、ランニングシューズではなくって薄いサンダルのような靴だったので、地面への衝撃がダイレクトに足に伝わってしまっていたのかもしれない。
なるべく足に負担が行かないように気をつけて仕事をしたおかげか、夕方にはだいぶマシにはなってきた。
体を動かす前にはしっかりと準備運動しなきゃいけないなと身をもって思い知った。