忘れっぽいのに恨みがましい自分
今日の朝はとっても慌ただしかった。
車の鍵をなくしたのである。
「車の鍵がないと車を出せない、このままでは遅刻してしまう!」
と大慌ての自分。
でも見つからない。
「どうしようどうしよう…」
とあたふたしながら考えた結果、親の車を借りると言う最終手段に出た。
幸い、今日親が車を使う用事がなかったので、借りることができた。
タイムカードも始業時間ギリギリに押せた、本当に寿命が縮むかと思ったくらい焦った。
結局鍵はどこにあったかと言うと、自分のカバンの中にあるファイルに挟まっていたというオチ。
見つかった途端にどっと疲れが出た。
このように自分はちょくちょくなくし物をする。
物忘れも多い方だ。
他にもいろいろ覚えられない。
物の名前も覚えられなければ、人の名前も聞いてすぐに忘れてしまう。
脳に欠陥があるんじゃないかと訝しんでしまうことも多々ある。
このように、非常に忘れっぽい頭をしている。
忘れっぽいからあっけらかんと言っているかと思われるが、実際は少し違う。
非常に恨みがましい性格をしている。
「小学生の頃あいつに意地悪された」
「中学でこんな恥をかいた」
「高校で辛い思いをした」
このように辛い思い出だけがいつまでもいつまでも頭の片隅に残ってしまっている。
楽しいこともあったはずなんだが、どうにもぱっと思い出せない。
それどころかあれって楽しかったっけと疑問に思うことすらある。
楽しいことだけスルスルと忘れていって、辛い記憶だけが残るというのは非常に気分が悪い。
「いっそのこと悪い記憶も消せよ!」
と、自分の頭を怒鳴りたくなることがある。
音楽を聴いたり、散歩に行ったりして一時的に気分が紛らわすことができるが、これでも嫌な記憶を蘇り、鬱々とした気分になることもある。
何か自分の記憶やら感情やらを一気に吹っ飛ばす趣味を見つけたい。